返ってきたボールペン

先日は12/24、即ちクリスマス・イヴであった。会社人間である私はこの日も仕事であった。

嬉しいことにこの日は毎年、会社側からささやかなプレゼントをいただくことができる。それがなんであるかはいいとして、今回はもう一つ嬉しいプレゼントがあった。ボールペンである。

ボールペンとは言っても新品でなく、使い古した物である。何故、嬉しいのかを記したい。

購入の経緯

これは、20年前にヨーロッパ旅行の際、飛行機の中で販売されていた品物である。たしか10本セットになっていて、それぞれの見た目の色が違うという物。インク色は全部が黒だった。

カランダッシュ (Caran d’Ache と書く)の849というシリーズである。ご存じの方も多いと思うし、使っているよ、という方もおられると思う。

友人関係のおみやげ用にと思い、1セット購入してあちこち進呈し、手元には4本くらい残ったと記憶している。更に、変形させたり紛失したりして現在は2本のみの所持となった。写真にあるのがそうである。

今回手元に戻ってきたボールペンは手前の赤いタイプである。黄色のはずーっと所持していたものである。

特徴

このボールペンの特徴というか、自分で気に入っているのは以下の通り。個人差もあると思うが。

  1. 全長13cmにも満たないコンパクトなサイズ
  2. ほどよい太さと、六角形のコンビネーションでの持ちやすさ
  3. アルミボディの堅牢さ
  4. 落としてもほぼ故障しない
  5. 中のビックカートリッジによる書き続けられる距離の長さ。ゴリアット芯と言うそうな
  6. ボールはタングステンカーバイド製の超鋼材質とインク軌道は普通より多い6本での滑らかな書き味
  7. ノックしても音が小さくて、静かな室内でも安心

というような物である。

また、新品時はおそらくではあるが、黒の細字が標準で付いてくると思う。

なお、替え芯は色が、

黒、赤、緑、青の4色

ボール先の太さが

F(細字 0.9mm)、M(中字 1.0mm)、B(太字 1.3mm)

というそれぞれの組み合わせが存在する。

なお、標準のF黒以外の替え芯は置いてあるところが非常に少なく、ほとんどがネット購入となっている。

普段

私の場合、黄色にはB黒(太字の黒)の替え芯で普段のメモなどでゴリゴリ書いている。見やすくてよい。封筒の宛名なんかも大きめの文字で書いてもその太さで全然見劣りしないところがいい。

赤色はF赤(細字の赤)で修正したり、メモに使っている。特に回路図設計時のチェックには配線をこの赤で追っかけることにしている。

一時期、水性タイプを使ったこともあるが、書き心地なども含め到底このボールペンにはかなわない。

何処かへ消えた

ある日、この赤ボディが無くなっていた。こんな経験はこれまで何度か経験していたのでそのうちどこからか出現するだろうと思っていた。

しかし、数ヶ月経っても出てこない。それでは仕事にならないので仕方なくシャープペンシルの赤0.7mmで過ごすことにした。

やはりシャープペンシルとボールペンの違いは大きく、不満を覚えながらの作業だった。

新規購入しようかどうか。迷う毎日。しかし購入するタイミングはなかなかやって来ない。

どこへ行ったんだ。

偶然か

昨日のクリスマス・イヴでプレゼントを受け取りに会社のある場所に行くと、そこには配布担当者がいて前には受け取りリストらしきものがある。更にその上に赤い筆記用具が置かれていた。

はっ、とした。無くしたボールペンと非常に似ているではないか。というか、数秒見ているうち、それだと確信した。その担当者(女性)に聞いた。

私   → 「そのボールペン、誰のですか。」

担当者 → 「営業車に落ちてたのよ」

ここで全容がわかった。1年以上前に他部署の営業車で県外へ行ったことがある。この時に落としたのだと。

そのことを説明してボールペンは我が手に。

このボールペンは10年以上前に仕事の休憩中、半導体レーザー装置で自分のイニシャルを小さく刻印してあり、そのことも説明したが、小さすぎて気付かなかったようである。

担当者 → 「本当にあなたの分身みたいなもの。戻ってくるようになっていたんですね」

という感想が心に染みる。

ということで私のサプライズプレゼントでした。

これからも使いますぞ。